インターネット時代の情報リテラシー教育
IV 図書館の対応


A  情報リテラシー教育

 図書館は,インターネット情報源の効果的な利用法を指導すべきであり,それは情報リテラシー教育の重要なポイントとなる。そのために,ライブラリー・オリエンテーションやビブリオグラフィック・インストラクションなどの図書館利用教育ではなく,インターネット・リテラシー(コンピュータ・リテラシー)の重要性が高まってきていると思う。

 インターネット上の情報は質のコントロールがなされていないことが多く,「情報の質は玉石混交である」,ことを理解させる。 情報源に対して批判的吟味を行ない,情報源の正確性やバイアスについて評価できる能力を習得させる。 インターネット情報を唯一の情報源と考えず,印刷体など他の情報源と一緒に利用することが望ましいことを理解させる。 図書館は,情報の質を評価できるように「目標を定めた教育方法」を教員や他部署と協力して作成すべきである。

B  情報提供

(1) 図書館は,インターネット情報源へのアクセスを提供するとともに,印刷体,パッケージ系の情報源も提供する。

(2) 図書館員は,利用するのにふさわしいインターネット情報源を選択し,整理し,提供する。すなわち,“信頼できるインターネット情報源へのゲートウェイ・サービス”,“アクセス・ポイントを提供する Web ページの作成”などを行なう。
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